【胞状奇胎術後】気になる術後の痛みは?出血は?現役看護師が術後の注意点も説明します!
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私は「全胞状奇胎」の診断を受け、2回の「子宮内容除去術」を受けました。
手術と聞いただけで、手術に対する不安はもちろんのこと、術後の痛みや出血などが気になる方も多いと思います。
今回は、1回目の子宮内容除去術から術後1週間(2回目の手術まで)の経過と術後の注意点について、私の体験をもとにお話しします。
手術中の痛みはまったく感じないので大丈夫!
胞状奇胎の手術(子宮内容除去術)は全身麻酔で行います。
ですから手術中は意識がなく、完全に眠っている状態なので痛みは全く感じません。
はじめは「麻酔の効きが悪かったらどうしよう」なんて不安に感じましたが、余計な心配でした。
本当にがっつり寝かされるので、「手術は一瞬で終わった」という感覚です。
▼手術当日の記事はこちら
手術後は痛みがあるの?
術後は、下腹部に生理痛のような痛みがありましたが、それも麻酔でぼんやりしている間に忘れてしまう程度。意識がはっきりする頃には痛みの存在すら忘れていました。
この痛みは手術による操作もそうですが、子宮の内容物が除去されたことで、子宮が収縮しようとする痛み(お産のときの後陣痛のようなもの)だと思われます。
ただ、痛みの感じ方は個人差が大きいのも事実。
術後ゆっくり休まらないくらいの痛みなら、我慢せず看護師さんを呼んで痛み止めを使ってもらいましょう!
私は外科病棟に勤務した経験があり、全身麻酔で手術を受けた方(この場合消化器疾患の患者さんですが……)を多数みてきましたが、看護師としていつも患者さんに言っていたのは「術後の痛みは我慢しないで!」ということ。
痛みを感じると自律神経が興奮して、心拍数が上がり、呼吸も浅く速くなります。
その結果、全身に酸素が行き届かず術後の回復にも悪影響です。
術直後に一番大切なのは、心身共にリラックスしてゆっくり休むこと。
もう一度言いますよ。
痛みがあるときは絶対我慢しないで、看護師を呼んで痛み止めを使ってもらいましょう!
出血は多いの?
痛みと同じく気になるのが術後の出血ですが、手術当日は思ったより出血しませんでした。
多くの手術では、手術中に手術部位の血液などをきれいにするために滅菌された水(正確には生理食塩水)で洗い流す作業(洗浄)をします。
この洗浄のときの水が多少残っているので、はじめは生理よりも若干薄い色の出血があります。
手術翌日から徐々に、生理のときのような赤みの強い出血に変化していきました。
私の場合、術後(手術した翌日から数えて)3日目までは生理2日目より多いくらいの出血量でした。
とくに術後2〜3日目は一番出血量が多く、日中は昼用ナプキンを5回以上取り替えました。夜寝るときは夜用ナプキンが必須!
でも、痛みはほとんどありませんでしたよ。
術後4日目になると、出血はほんの少量〜ほとんど気にならない程度になり、術後6日目には完全に出血が止まりました。
手術後の注意点
退院前に先生から生活上の注意点が説明されます。
主な内容は、
- 処方されたお薬(子宮収縮薬、抗生物質)は決められた日数、すべて服用すること
- 退院後は必ず受診すること
- 次回診察日までは入浴ではなくシャワー(浴槽につかると感染症を起こすリスク)
- 強い腹痛、発熱、出血が多いときは受診すること
- 夜の夫婦生活は許可があるまで控えること
子宮収縮剤は名前の通り子宮を収縮させるお薬なので、人によっては生理痛のような痛みを感じるかもしれません。
先生も退院のときに「術後の痛みに備えて、痛み止め出しましょうか?」と言ってくれました。
私の場合ほとんど腹痛はなく、術後は一度も痛み止めを使うことなく経過しました。
子宮収縮剤同様、必ず飲みきるようにしましょう!
感染症を予防するため、入浴も手術1週間後の外来診察を終えるまでは控えましょう。
夜の夫婦生活を制限するのも、感染症を予防するのが目的です。
「いつまで」とはっきりした指示はありませんでしたが、私は
- 出血が完全に止まる
- 手術1週間後の医師の診察で問題なしと言われる
までは、控えていましたよ!
まとめ
胞状奇胎手術後の経過と注意点をまとめますね。
- 痛みの感じ方には個人差がある。手術後の痛みは絶対我慢しないで痛み止めを使おう!
- 術後数日は生理2日目よりやや多いくらいの出血が続く。
- 日にちの経過とともに出血量は減っていき、術後1週間目にはほぼ落ち着く。
- 出血量が増える、急に大量の出血がある、腹部に強い痛みがある、熱が出るなどの場合はすぐ受診を!
- 術後感染症予防のために、処方された薬はしっかり飲む。
- 入浴は医師の許可が出るまで禁止。シャワーはOK
- 夜の夫婦生活は医師の許可が出るまで禁止。
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以上、手術後の気になる点をまとめてみました。
これから胞状奇胎の手術を控えている方の参考になれば幸いです!