どらママの日記

Webライターの雑記ブログ

妊娠初期の茶おり・出血 胞状奇胎と言われるまで 【その⑥】

ブログを訪問していただきありがとうございます。

ここでは、妊娠陽性反応からわずが1週間後に出血が始まり、「胞状奇胎の疑いがある」と言われるまでの経過を記録しています。

 

前回までの投稿はこちら。

 

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今回は、大量出血から「胞状奇胎の疑いがある」と診断を受けるまでのお話です。

 

*   *   *

 

「今回は流産ですね」と宣告を受けてから5日。

その間、赤茶や鮮血の出血が少量〜中くらいの量で続いていました。

そして、大量出血は突然やってきます。

ナプキン一面を真っ赤に染め、これ以上は吸収できないというほどの出血量でした。

同時に、うずらの卵大ほどの塊も……。

 

でも、先生の話やネットで調べたような「強い腹痛」は全くありません。

その日はそれ以降たいした出血はなかったので自宅で様子を見ることにし、翌日以降も出血が多いようなら受診するつもりでした。

 

翌日以降は少量の出血だったので受診はせず、仕事にも行きました。

(この辺りは自己判断になると思いますが、私の場合はすでに流産しており安静の制限はなかったこと、出血量が少なく腹痛も軽い生理痛程度だったこと、仕事をしている方がむしろ気分が紛れて体調が良かったことなどから、仕事に行っていました。)

 

最初の大量出血から3日後、2回目の大量出血が。

明け方で、寝ぼけながら「あ、なんか出た」という感触がありましたが……そのまま寝ました。

 

朝起きて見ると、シーツに漏れるほどの出血でしたが、やはり腹痛は無し。

受診を3日後に控えていたこともあり、またまた様子を見ました。

(本当にこの辺は意見が分かれるところですが、私の場合は完全な自己判断です。普通の人は、おそらく1回目の大量出血で受診される方がほとんどかと……。まずはかかりつけの産院に相談されることをお勧めします。)

 

その日も大量出血はそれ一度きりで、あとはいつも通り赤茶の出血が少量でした。

 

しかし、体調不良はこの時期ピークを迎えていました。

妊娠継続が危ういと言われた頃から、だるさが抜けない・食欲がない・頭痛といった症状が続いていました。

 

だるくて朝から辛い、何をするにも時間がかかる、立っているのも辛いのですぐソファにゴロンとなってしまう。

台所に立つのが辛く、食材を見ると吐き気を催すのでまともな食事は作れません。

出来合いのものを買おうと思っても、スーパーに並ぶ食品をみるだけでも吐き気がするのです。

 

「赤ちゃんは育っていないのに、つわりみたいな症状があるなんて……」

「きっと精神的にまいっているんだ。しっかりしなきゃ。」

「夏バテも重なってるのかな」

そんな思いで、日々をなんとか過ごすしかありませんでした。

 

唯一仕事をしているときだけが気分が紛れ、辛い症状を忘れることができたので、それが救いでした。

上司に流産のことは伝えていたので、さすがに体に負担のかかる仕事は免除してもらっていましたが……。

 

*   *   *

 

そんな日々を過ごし、受診の日がやってきました。

その日はいつも見てくれる院長先生ではなく、ほかの大学病院から非常勤で来ている初対面の先生でした。

 

これまでの経過をカルテを見ながら確認してくれ、「それではエコーを見てみますね」と内診台へ。

 

先生の第一声は、「どらさん。吐き気とか、気持ち悪い症状ありませんか?」と。

びっくりしました。

なぜ、それがわかるんですか?!

 

どら:「はい、すごく気持ち悪いです……」

先生:「ですよね。」

 

エコーを見ただけで、なんで私の辛さがわかるんだ?!

この先生、いったい何者?!

この辛さをすぐに見抜いてもらえるなんて、素直に嬉しい。

 

先生は、「えーーっと……いま、エコー見せますね」と。

大量出血が2回あったので、子宮の中は空っぽとまではいかなくても、前回見た「中身が抜けてしまった赤ちゃんらしきもの」は消えてなくなってしまっているだろうと覚悟していました。

 

その時のエコー写真が、こちら。

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先生:「プツプツとしたものが見えますよね?エコーだけで断定はできないんですが、胞状奇胎の可能性があります。」

どら:「えっ。」

 

胞状奇胎。

俗称「ぶどうっ子」。

進行すると、がんになる可能性のある病気。

妊娠検査薬の説明書にも胞状奇胎については簡単に記載があるので、なんとなく知っていました。

 

まさか、自分が?

 

内診を終えて、先生からは次のようなお話が。

 

  • 心拍停止を確認して日が経っているので、進行流産なら子宮内は何もないか、ほんのちょっと残っている程度が普通だが、プツプツとした内容物を認める。
  • 流産してもなお、つわりのような症状があることや、エコーの画像からみて胞状奇胎が疑わしい。
  • この病気は子宮内容物を病理検査に出して、顕微鏡下で組織の検査をして確定診断がつく。よって、現時点では「胞状奇胎の疑い」にとどまる。
  • 稽留流産もしくは胞状奇胎、いずれにしても子宮内に残っているものを手術で取り出す必要がある。
  • 胞状奇胎だった場合、子宮内容を除去する手術をしてさらに1週間後、取り残しがないようにするため2回目の手術が必要になる。
  • 血液検査でhCG値を見る必要があるが、ここの産院では血液検査の結果が出るのに時間がかかるし、仮に胞状奇胎だったとして今後経過を見ていくためにも、早めに大きな病院で診てもらった方が良い。

 

以上のような内容を、丁寧に説明してくれました。

 

これまで、夏バテや精神的なものだと思っていた体調不良や、だらだらと続く不正出血は胞状奇胎のせい……?

お腹に現れた正中線も、つわりのような酷い吐き気も、hCGが高くて妊娠時のようなホルモンバランスになっているから……?

 

明後日は月曜日。

自宅から最寄りの市立病院を受診することに決め、紹介状を書いてもらい、絶望的な気分でを産院を後にしたのでした。

 

もともと、「年齢的にも、これが最後の出産になるだろう。最後は無痛分娩で産みたい」という希望があり、どこにしようか迷いに迷って決めた産院でした。

まさか、こんな結末になるなんて。

 

*   *   *

 

“妊娠初期の茶おり・出血 胞状奇胎と言われるまで”というタイトルで、①〜⑥まで連載形式で書いてきました。

 

今後は、実際に手術をして胞状奇胎の診断を受けてからの経過を、少しずつ投稿していく予定です。

興味のある方は、ぜひ読んでいただけると嬉しいです!

 

*   *   *

 

胞状奇胎について、詳しくはこちらを参照してください。

とてもわかりやすい記事です。

胞状奇胎って何ですか? | 出産を大切な思い出にする千葉県浦安市の、佐野産婦人科医院