妊娠初期の茶おり・出血 胞状奇胎と言われるまで 【その⑤】
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ここでは、妊娠陽性反応からわずが1週間後に出血が始まり、「胞状奇胎の疑いがある」と言われるまでの経過を記録しています。
前回までの投稿はこちら。
今回は、いよいよ出血が多くなり、診察で「流産です」と言われるまでの経過をお話ししたいと思います。
* * *
2回目の診察でなんとか心拍らしきものが見えて、母子手帳をもらったその日は3連休の初日でした。
その日は義理の両親が遠方より会いに来てくれる予定になっていました。
予定としては、無事に心拍確認できたら直接妊娠の報告をするつもりでしたが、夫にも診察結果を伝え、報告は見送ることに。
義両親が到着してからも、軽い生理痛のような下腹部の鈍痛となんとも言えない体のだるさ・頭痛などがあり、「体調が悪い」と言ってほとんど横になっていました。
夕方頃から出血は今までより多めになり、翌日には生理4日目くらいの出血。
赤味の強い赤茶色の出血で、下腹部に弱い生理痛のような重っ苦しさも断続的に続いていました。
さらにその翌日には、鮮血の出血。
翌々日も量は多くないものの鮮血が続くので、産院を受診。
その時のエコー写真がこちら。
先生からの説明は、次の通りでした。
・本来、赤ちゃんは実質(中身がつまっているもの)なので、エコーでは白く映る。でも、このエコーでは中心が黒く抜けてしまっている。つまり、中身がない。
(写真の赤丸で囲っている部分)
・黒く抜けている部分は液体状でユラユラと揺れて見える。これが心拍の動きに見えていたのだと思われる。
・白く大きく写っているのは、胎盤のコブ。
「今回は、残念ながら流産ですね。」と宣告されました。
さらに、今後の経過として
・2週間様子を見て、子宮内のもの(胎児、胎盤など)が自然に出てこない稽留流産の場合、掻爬する手術が必要。
・自然に出てくる(進行流産)と思うが、そのときは結構ドバッと出るので、出血があったらすぐに受診すること。
・進行流産の場合、お腹の痛みが強いので、痛み止めを処方する。
・何もなければ、2週間後に再度受診するように。
以上のような説明がありました。
診察を終えて、中待合室で待つ妊婦さんを横目に、涙が流れないように足早にトイレに入りました。
「どうして。」
「なんで私が?」
それしか考えられませんでした。
すでに2人出産しており、いずれも大きなトラブルなく生まれてくれたので、妊娠できるのが当然と思っていました。
でも、妊娠できるのは当たり前じゃない。
元気に赤ちゃんが生まれるというのは本当に奇跡なんだ。
不妊や流産は、他人事じゃない。
お恥ずかしい話ですが、そのときになって初めて自分事として実感したのでした。
しばらくして気持ちが落ち着くと、「ダメなんじゃないか」とずっと不安だった気持ちから解放されたという意味で、少し安堵した気持ちになったのも事実です。
でもやっぱり、赤ちゃんを楽しみにしていただけに、悔しさというか、悲しみはこのブログを書いている今でも残っています。
* * *
その日の夜お風呂の中で、おへその下から恥骨にかけて、うっすらと正中線が出ているのに気がつきました。
前回・前々回の妊娠でも同じように正中線が出たのを思い出し、「赤ちゃん育ってないのに、不思議……。」と思いながら、あまり深く考えませんでした。
(今考えると、胞状奇胎でhCGが上がっていたから、妊娠した時と同じように正中線が出たのだと思います)
「いつ赤ちゃんが出てくるのか」「もし仕事中に出てきたらどうしよう……」という不安をよそに、出血は続くものの先生の言うような「ドバッと」くる感じも強い腹痛もなく、数日が過ぎました。
つづく。